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    <title>都市伝説アーカイブス</title>
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    <updated>2008-06-04T04:00:42Z</updated>
    
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    <title>人面犬</title>
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    <published>2008-06-03T07:27:08Z</published>
    <updated>2008-06-04T04:00:42Z</updated>

    <summary>人面犬とは人の顔をした犬に関する都市伝説。</summary>
    <author>
        <name>hiro@管理人</name>
        
    </author>
    
        <category term="現代妖怪" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.td-archives.net/">
        <![CDATA[<p>---パターンＡ</p>

<p>飲食店に勤めるＡさんは、閉店後遅くまで一人で店の片づけをする事が多かった。</p>

<p>この日も閉店後の片づけで、店で出たゴミを処分しようと裏のゴミ置き場にやってきたＡさんは、一匹の犬が一心不乱に生ゴミを漁っているのを見つけます。</p>

<p>追っ払おうと「おいコラ！」と犬にむかって声をかけると、犬はＡさんの方を見ました。</p>

<p>その顔を見てＡさんは驚きました。</p>

<p>なんとその犬の顔は中年男性のような、人間のものだったのです。</p>

<p>犬とも人間ともいえないその生き物は、Ａさんにむかって「ほっといてくれ...」とつぶやくと、夜の闇に消えていきました。</p>

<p>---パターンＢ</p>

<p>高校を卒業後、地元の自動車工場で働くＢ君は根っからの車好きで、週末の夜になると愛車で近郊の峠を高速で走る、いわゆる「走り屋」だった。</p>

<p>ある土曜日の夜、Ｂ君はいつものように峠道を愛車で走っていた。</p>

<p>カーブを過ぎ直線になってＢ君が加速したときだった。</p>

<p>なんと一匹の犬が、Ｂ君の車を追い抜かしていったのだ。Ｂ君はその光景が信じられなかった。なぜならそのとき車のスピードは100キロを超えていたからだ。</p>

<p>そして気が付くとＢ君は病院のベッドの上だった。</p>

<p>Ｂ君は事故を起こして重症を負ってしまったのだ。</p>

<p>しばらくして事故の前後の記憶がよみがえってくると、Ｂ君は恐怖で震えが止まらなくなった。</p>

<p>Ｂ君は確かに見たのだ。</p>

<p>あの時追い抜かしていった犬が、Ｂ君のほうを振り返ってニヤリと笑ったのを。そしてその顔はまぎれも無く人間のものだったということを。</p>]]>
        <![CDATA[<p>細かい設定などに違いはありますが、 <strong>「ゴミを漁っている犬が人面犬だった」</strong>というものと<strong>「車を抜かしていった犬が人面犬だった」</strong>という上記２パターンが、人面犬の話で最も語られる内容です。</p>

<p>「ほっといてくれ」という台詞の他「なんだ人間か」「勝手だろ」「うるせぇ」などのパターンがあるようですが、共通するのは疲れた中年男性のような感じでしゃべるという点です。</p>

<p>また、100キロ以上で走るという能力の他、6メートルもの高さをジャンプすることが出来るとされる場合もあるようです。</p>

<p>さらに車を追い抜かすパターンでは、追い抜かれた車が多数死亡事故となり、警察が人面犬捜査に動いたとする場合もあります。</p>

<p>次のページ</p>

<p>この人面犬の話は1989年から1990年頃に広まったとされています。</p>

<p>人面犬の話の出元としてよく知られているのが、ジャーナリストの<strong>石丸元章氏</strong>が、ファッション誌・<strong>ポップティーン</strong>のライター時代に誌編集部と結託して、読者投稿にあった人面犬の話に創作を加え誌上にて広めたとされる話です。</p>

<p>しかし、これはあくまで読者投稿をアレンジし広めたというものであり、オリジナルの投稿内容がどのようなもので、どこまで話を創作したのかは不明であり、これをもって発祥とするのはいささか乱暴な気もします。</p>

<p>他にも俳優の的場浩司さんが、野良犬をネタにした冗談を仲間と話していたが、知り合いのDJがラジオ放送でこれを話し全国に噂が広まったとする話や、とあるお笑い芸人が、噂が伝わるネットワークの検証として、白衣を着て放課後の小学生らに「研究所から人間の顔をした犬が逃げた」と繰り返したところ、1年後には人面犬の噂が大流行していたという話など、発祥説は複数存在しています。</p>

<p>しかしこれらについても、最初の説では的場浩司さんが人面犬の存在を知らなくても、一緒に話をしていた方がそれらしい話を知っていたという可能性もありますし、実験説については<a href="http://www.td-archives.net/a01/post.html">口裂け女</a>の発祥でも語られている「流言実験説」と重なる部分があり、「研究所から人面犬が逃げた」という話が肝心の人面犬の話のパターンにほとんど出てこないという矛盾があります。（少数ではありますが筑波のとある研究所で生み出されたというパターンは存在します。）</p>

<p>いずれも発祥を決定付けるものとしては、難しいのではないでしょうか。</p>

<p>そもそも人の顔をした犬の話は江戸時代から複数存在しており、人面犬ブームの10年以上前にも漫画「うしろの百太郎」で霊犬ゼロという人面犬が登場しています。つまりある程度「人の顔をした犬」というものについてブーム前から認知はされており、いくつかのきっかけが重なりブームになったものと考えられます。そしてそのきっかけの最も大きな要因としてマスメディアがあったことはいうまでも無く、口裂け女同様メディアの影響力というものを感じる都市伝説であります。</p>]]>
    </content>
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    <title>テケテケ</title>
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    <published>2008-05-10T02:23:03Z</published>
    <updated>2008-06-03T04:07:39Z</updated>

    <summary>テケテケとは、下半身を欠損した人間の姿をした妖怪に関する都市伝説。別名パタパタ、コトコト、シャカシャカ、ひじ子さん、ひじかけババア などとも。</summary>
    <author>
        <name>hiro@管理人</name>
        
    </author>
    
        <category term="現代妖怪" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.td-archives.net/">
        <![CDATA[<p>学校に忘れ物をしてしまったA君は、だれもいない放課後の教室にやってきました。</p>

<p>忘れ物を見つけ一安心したA君は、ふと向かいの校舎の窓に両肘をかけてこっちを見ている女の子に気づきます。</p>

<p>A君が見とれていると、その子は窓に手をつき身を乗り出しました。</p>

<p>次の瞬間、A君は凍りつきました。</p>

<p>なんとその子は上半身だけで下半身がありません。</p>

<p>そしてA君めがけて、その上半身だけの女の子は肘を使い「テケテケ」と、物凄い勢いで向かってきました...。</p>]]>
        <![CDATA[<p>上記は学校に出没するパターンの一例です。この場合、時間設定は放課後から夜中までまちまちですが、校舎の窓に肘をかけている女の子という部分はどれもほぼ同じです。</p>

<p>また理科室やトイレに現れるというパターンや、学校帰りに遭遇するというパターンも存在するようです。</p>

<p>そして、学校に出現するパターンと並ぶ有名な話のパターンとして「北海道の踏切事故」というものがあります。</p>

<p>これは<strong>「真冬の北海道で踏切事故に遭い（舞台が駅であったり、自殺という場合も）上半身と下半身が切断されてしまった女性が、寒さで血管が収縮し出血が抑えられてしまったため、即死することなくしばらく生きていた。女性は肘で這いながら自分の下半身を絶命するまで捜し続けた。この女性の霊が妖怪化しテケテケとなって人を襲うようになった。」</strong>というものです。</p>

<p>このパターンの場合、簡略化され「踏み切り事故で」や「交通事故で」と語られる場合もあるようです。その場合は「寒さで出血が...」の件は語られません。</p>

<p>事故の被害者はOLや学生の場合が多いのですが、まれに男性サラリーマンの場合もあるようです。また、絶命後すぐに妖怪化し、駅員もしくは列車の運転士が襲われてしまうパターンもあります。</p>

<p>テケテケに遭遇すると共通するのは、<strong>肘または両手を使って物凄い勢いで追いかけてくる</strong>という点です。速度には諸説ありますが、いずれも時速100キロ以上の物凄いスピードで「逃げられない」事への裏づけとして語られます。</p>

<p>そして、「下半身（または足）を切断されてしまう」という話へと続く場合が多いです。これには「鎌や鋏によって」という前置きが付く場合もあります。</p>

<p>また<strong>「地獄に帰れ」</strong>などの呪文を唱えることで、テケテケを追い払う事ができるという場合もパターンとしては少ないようですが存在します。</p>

<p>さらに<strong>「この話を聞くと3日以内にテケテケが現れる」</strong>など、話の最後に付け加えられる場合があります。この場合、寝室や夢の中といった対象者の身近に出現するパターンが多いです。</p>

<p>テケテケの発祥については、はっきりしたことは分かりません。しかし<a href="http://www.td-archives.net/a01/post-1.html">かしまさん</a>との類似点が多いことから、おそらくかしまさんの話をベースに「北海道の踏み切り」など、他の都市伝説がミックスされて出来た話なのではないかと思われます。</p>]]>
    </content>
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    <title>かしまさん</title>
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    <id>tag:www.td-archives.net,2008://1.3</id>

    <published>2008-04-30T05:44:23Z</published>
    <updated>2008-05-09T03:58:33Z</updated>

    <summary>かしまさんとは、足もしくは体の一部を欠損した幽霊にまつわる都市伝説。</summary>
    <author>
        <name>hiro@管理人</name>
        
    </author>
    
        <category term="現代妖怪" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.td-archives.net/">
        <![CDATA[<p>夜寝ていると足のない女性の幽霊「かしまさん」が現れ、こう聞いてくるそうです。<br />
「足いるか？」<br />
この時「いらない」と答えると、足をもぎ取られてしまい助かるには「かしまさん」と三回唱えるそうです。<br />
そしてこの話を聞くと３日以内にかしまさんが出るので、くれぐれもこの助かる方法を忘れないように...。</p>]]>
        <![CDATA[<p>これは無数にあるかしまさんの話の中でも、最もシンプルなものですが「かしまさん」という話の要点が凝縮されている内容となっています。</p>

<p><strong>1.</strong> まず<strong>体の一部を失った幽霊</strong>が夜現れる。これは女性というパターンが多いのですが、男性の兵隊というパターンも存在します。失っている体の部位は、どちらかの足または両足というものが圧倒的に多く、腕は少数のようです。中には「手足と頭がない胴体のみ」という強烈なものもあるようです。現れる場所も夜寝ている時（夢の中でという場合も）、または夜中トイレに行ったとき、夜中の学校のトイレ...というパターンが多く見受けられます。名前は「かしまさん」という場合が多いですが「カシマレイコ」や「仮死魔霊子」のようなフルネーム（？）の場合もよく見受けられます。逆に名前が無い場合も。</p>

<p><strong>2. </strong>次にこの幽霊は<strong>質問</strong>をしてきます。<strong>「足いるか？」</strong>というパターンが多く見受けられますが「私の足はどこですか？」という場合もあります。また「右足いるか？」と聞き「いる」と答えたら「左足いるか？」「右腕いるか？」と四肢を順番に聞いてくるというパターンもあります。さらに「私を知っているか？」や、「私の足はどこですか？」の質問に答えたあと「誰から聞いた？」と聞く事もあるようです。</p>

<p><strong>3.</strong>そしてこの質問の答えを間違うと、<strong>四肢のいずれか（前述の質問のとおり足が最も多い）を引きちぎられるとされています（とりつかれる、不幸に見舞われるといったものもあり）。</strong>質問に答えなければならないパターンでは、「足いるか？」との質問には「いる」（まれにいらないと答えなければならないとするパターンも）、「私を知っているか？」や「誰から聞いた？」との質問では「かしまさんです」もしくは「かは仮面の仮、しは死人の死、まは悪魔の魔の仮死魔さんです」、そしてまれにですが「田中（さん）に聞いた」というパターン。「私の足はどこですか？」との質問では「名神高速道路です」と答えるというパターンが見受けられます。また質問に答えず特定の言葉を言わなければならないパターンでは、「かしまさん」と3回唱えるというものが最も多いようですが、「かは仮面の仮、しは死人の死、まは悪魔の魔」と前述の質問の回答を元としたと思われる物もあります。</p>

<p><strong>4.</strong>最後にほとんどのパターンで見られるのが、<strong>「この話を聞くと一定時間以内にかしまさんがやってくる」</strong>というものです。期間は3日以内というものが最も多いのですが、1週間以内や24時間以内というパターンもあるようです。またこの期間内に一定数の人間に話を聞かせると、かしまさんはやってこないというチェーンメールのようなパターンもあるようです。</p>

<p>この基本要素に「かしまさん」自体のエピソードが加わり、さらに複数のパターンとなっているようです。以下に一例を記したいと思います。</p>

<p><strong>「戦争中に空襲の爆弾（原爆という場合も）によって、下半身が吹き飛ばされた女性（または兵隊）が上半身だけで絶命するまでしばらく這い回っていた。この女性は死後も自分の足を求めさまよっているらしい。」</strong>というパターン。兵士の場合では戦地にてという場合もあるようです。</p>

<p><strong>「第2次世界大戦直後の日本のとある街で、若い女性が数人の米兵に暴行されてしまう。さらに米兵は苦しみながら死んでいくのを楽しむため、両腕・両足に銃弾を撃ち道路上に放置したまま立ち去る。女性は両腕・両足切断という代償と引き換えに一命を取り留めるが、変わり果てた自分に耐え切れず、線路の近くを通った際に車椅子を倒し列車に身を投げてしまう。」</strong>というパターン。男性郵便局員が理不尽に撃たれて...という場合も。</p>

<p><strong>「北海道のとある街で真冬に踏み切り事故が発生した。この時事故で下半身を切断してしまった女性は、あまりの寒さのため血管が収縮し出血が抑えられた事で事故後しばらく生きており、絶命するまで上半身だけで這い回り、無くなった下半身を探していたという。」</strong>といった前述の爆弾によって...という話を現代風にアレンジしたと思われるパターン。鉄道事故の他、車による交通事故のパターンもあるようです。</p>

<p>次のページ</p>

<p>さて、この「かしまさん」という都市伝説。実は他の都市伝説と深い係わりがあることをご存知でしょうか？</p>

<p>口裂け女、きじまさん、テケテケ、足売りババア...これらの都市伝説はこの「かしまさん」の要素と共通するものが多く、これらの話がかしまさんを元にした...もしくは逆にかしまさんがこれらの都市伝説の要素を吸収したと思われる部分が多々あります。</p>

<p>たとえば口裂け女ですが、この都市伝説の話のパターンの中で「口裂け女の本名はカシマレイコである」というものがあります。そして質問されて答えを間違うと危害を加えられる...という話の内容も類似しています。さらに、かしまさんの話のパターンの中には「父親（又は夫）から顔に硫酸をかけられた」「私キレイ？と聞いてくる」など、口裂け女でも語られている内容の物もあるのです。</p>

<p>また、「真冬の北海道で列車事故によって下半身が切断された女性が、寒さで血管が収縮して即死せず、上半身でしばらく這い回っていた...」という話は、テケテケの話と全く同じですし、交通事故で四肢を失い亡くなった人の霊が、犯人を捜すためにこの話を聞いた人の元へ包帯だらけの姿でやってくる...という「きじまさん」や、「足はいらんかね？」と質問してくる「足売りババア」もかしまさんの要素を含んでいます。</p>

<p>かしまさんは１９７０年代はじめから噂されていた事が、７２年の「平凡パンチ」や同年１２月に刊行された児童書「わたしは幽霊を見た」内で確認されています。前述の似た内容の都市伝説は、いずれもかしまさんより前に噂されていたことを確認できなかったため、おそらくかしまさんの話が変化していった派生都市伝説だと考えられます。逆に平行して噂が広まっていき、元のかしまさんに話のパターンが吸収されていった場合もあったと推測されます。</p>

<p>かしまさんの話はメディアでも取り上げられていましたが、怪談と都市伝説の中間ともいえる内容であったためか、後に爆発的な広がりを見せた口裂け女ほどメディアの影響は無かったようです。しかし<strong>「話を聞くと３日以内にやってくる」「３日以内に３人にこの話をすればやってこない」</strong>などの部分が、人から人へと伝わりやすい要素としてかなり強かったと思われます。</p>

<p>爆発的な広がりはありませんでしたが、それゆえ逆に熱がさめるといった現象も起きず、人から人へかしまさんは時間をかけ、じわじわと日本中に広まっていったのでしょう。その中でさまざまな派生都市伝説も誕生し、逆にかしまさんの話のバリエーションにも影響を与えていったのではないでしょうか。</p>

<p>次のページ</p>

<p>ところで、このかしまさんの由来とはどのようなものだったのでしょうか？</p>

<p>「かしま」という名前については、茨城県の鹿島市にある鹿島神宮との関連が有力とされています。終戦間際に「鹿島様」が将校に姿を変え、戦地から負傷し鹿島神宮に帰ってきたという流言があったようですが、この話とかしまさんとの関連については不明で、明確な起源とするには難しいようです。</p>

<p>ただ、かしまさんの由来の話のパターンにもある「爆弾で下半身を吹き飛ばされた人が上半身だけでしばらく動いていた」という話は創作ではなく、終戦間際の本土空襲や広島・長崎での原爆投下直後に実際にこのような痛ましい事があったようです。</p>

<p>かしまさんは「広島の幽霊」と呼ばれることもあり、ケロイド状の火傷を負った少女の姿や、負傷した兵士の姿をしている場合もあります。また話の由来のパターンでも「戦争中」や「終戦直後」など戦争に関するものが多いです。このような戦争で起きた惨状が話のベースとなっている可能性が高いと思われます。さらに初期に語られたと思われる「かしまさん」の話では都市伝説というより怪談に近い内容の物が多く、当初は戦争にまつわる霊体験のような話だったとも思えるのです。</p>

<p>しかし、これもはっきりとした起源に繋がるものではなく、かしまさんの起源については結局のところ不明であるといわざるを得ません。逆に言えば、それがこの都市伝説の何とも言えない不気味さを象徴している事なのかもしれません。</p>]]>
    </content>
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    <title>口裂け女</title>
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    <published>2008-04-24T00:00:44Z</published>
    <updated>2008-04-29T13:38:32Z</updated>

    <summary>口裂け女とは、1970年代から1980年代初頭にかけて小学生を中心に噂された、ある怪人物に関する都市伝説。</summary>
    <author>
        <name>hiro@管理人</name>
        
    </author>
    
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    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.td-archives.net/">
        <![CDATA[<p>学校の帰り道にＡ君は、白い大きなマスクをした女の人に声をかけられました。</p>

<p>「...わたしきれい？」</p>

<p>Ａ君はマスクで口元は隠れていたものの、色白ですらりとした顔立ちから、「きれいだよ」とその女の人に答えました。</p>

<p>すると女の人はこう言いながらマスクを外しました。</p>

<p>「コレデモキレイ？」</p>

<p>なんと女の人の口は耳に届かんばかりに裂けていたのです。</p>]]>
        <![CDATA[<p>口裂け女はこのように<strong>「口の裂けた女性がマスクで顔を隠し、自分の容姿について聞いたあと裂けた口を見せる」</strong>といった話が基本となっています。この後、質問の答え方によって、隠し持った鎌などの凶器で、口ないし全身を切り裂かれ殺されるといった展開になる話のパターンも多いです。さらに口裂け女の服装や行動、口が裂けてしまった理由や、逃げたり撃退する方法などの違いによる実に多くのバリエーションが存在しており、話の多様性がこの都市伝説の特徴ともいえます。</p>

<p>まず服装については、赤いコートや赤いマントなど<strong>赤系統の服装</strong>をしているパターンが多く（普通の格好をしていたり、返り血が目立つように白い服装であるとされるパターンもある）、マスクについては白い大きなという描写が最も多いパターンですが、茶色く変色したマスクという場合もあるそうです。この場合「裂けた口から滲み出た血液で、白いマスクが変色したものだ。」という趣旨の説明が追加されたりします。</p>

<p>質問の答えに関しても、「きれい」と答えると「同じにしてやろうか」と言って口を裂かれる、もしくは家までついてきて殺される。「きれいじゃない」と答えると激怒して切り裂かれるが、「ふつう」と答えると助かる。 「まあまあです」と答えると口裂け女が考え込むのでその隙に逃げることが出来る。何を答えても遭遇したら必ず殺される。などで、裂けた口で食べられる・かみ殺されるといったパターンもあります。</p>

<p>所持している凶器にはハサミ、メス、包丁、鎌、鉈、斧などのパターンがありますが、<strong>鎌</strong>や<strong>ハサミ</strong>とする場合が多いです。</p>

<p>その他に追加される要素として、赤いスポーツカー（セリカもしくはフェラーリとも）に乗っている。歯が130本ある。実は双子または３姉妹である（複数存在説）。さらに100mを3秒で走るといった人間離れした能力で、白バイを追い抜いたり、追い抜かれた車は事故を起こすなどというものまであります。</p>

<p>さらに口裂け女の口が、裂けた理由が語られる場合にも様々なパターンがあります。</p>

<p>よく知られているのは、歯科治療または美容整形手術中に、医師が頭髪に付けていたポマードの匂いに顔を背けてしまい、そのとき口が傷ついてしまった。または何度も口元を整形しているうちに口が裂けて戻らなくなった。母親（または姉）が、美しさへの妬みではさみで口を切った。３姉妹説で１番上の姉が美容整形、2番目の姉が交通事故でそれぞれ口が裂けてしまい、３女は狂気して自分で口を裂いた（または姉に切り裂かれた）というものですが、他にもコーヒーでの火傷によるもの、鎌で草刈りしていた時の事故、暴走族に暴行された、などもあるようです。</p>

<p>ちなみに３姉妹説では、姉２人はすでに警察に捕まっているが、３女だけがいまだ凶行を繰り返しているという説明が付加される場合があります。</p>

<p>このような何か正体不明な物によって危害を加えられる、あるいは災いを受ける可能性がある都市伝説では、必ず対処する方法が生み出され広まっていくものですが、口裂け女でも多くの方法が存在します。</p>

<p>まず有名なものとして、「口裂け女は<strong>べっこう飴</strong>が好物なので、これを与えると夢中で舐めるためその隙に逃げることができる。」というものです。べっこう飴の他に黒砂糖であったり、ボンタンアメやチュッパチャプスといった場合もあり、さらに逃げても口裂け女は足が速いので、結局追いつかれるという話まであります。</p>

<p>そしてもう一つ有名なのは、「口裂け女は<strong>ポマード</strong>の匂いが嫌いなので、髪につけるか出会ったときに振り掛けると逃げていく」「ポマードと3回唱えると怯ませることができる」というもの。</p>

<p>これは前述の口が裂けてしまった原因に由来すると思われますが、昔付き合っていた彼氏がポマードを付けていたからとする場合や、前述の暴走族の名前が「ポマード」だった、という場合もあります。</p>

<p>「ポマードと３回唱える」については、当初ポマード自体を使用もしくは所持する必要があったものが、ポマードを入手しにくい小学生の間で噂が広まるうちに、方法が簡略化していったと考えられます。これの派生と思われるもので「ポマードと足の裏に書く」という方法もあります。</p>

<p>この他に、後ろから肩を叩かれた場合、右肩なら左、左肩なら右へゆっくりと振り向けば助かる。口裂け女は２階以上に上がれないので、建物の２階へ逃げる。口裂け女は３が好で３が付く場所によく出没するため、そのような場所に行かない。などの方法もありますが、いずれも知ってさえいれば手軽にできるものばかりであり、これらを生み出した当時の小学生の口裂け女に対する恐怖がどれだけ大きかったが伺い知れます。</p>

<p>さて、この都市伝説の由来はどのようなものだったのでしょうか？</p>

<p>次のページ</p>

<p>口裂け女には、話のベースとなったと思われる<strong>「かしまさん」</strong>という都市伝説が存在します。しかし「かしまさん」はタイトルから内容まで派生している都市伝説が多いため（中には全く違う内容と言える都市伝説も）、ここではあくまで「口裂け女」という人物の出所について考察していくことにします。</p>

<p>口裂け女の出所に関しては諸説入り乱れているのですが、一般的に<strong>岐阜県美濃加茂市近辺</strong>を発祥とする説が有力とされています。１９７９年１月２９日には、岐阜日日新聞（現在の岐阜新聞）にて、口裂け女が初めてマスコミで取り上げられています。記事の内容は「県内加茂郡八百津町にて農家の老婦が深夜にトイレに行こうと母屋から離れた際に、耳まで口が裂けた女を目撃した」というものでした。</p>

<p>しかし、これより以前の１９７０年代前半（一説には２０年前とも）に、すでに中京地域周辺では口裂け女の噂は広まっていたとされています。当時受験戦争で教育熱心な母親が多く（教育ママという言葉が生まれたのも６０年代～７０年代）、子供に勉強を強いる怖い母親がモデルとなったという説や、逆に貧しい家庭で塾に行かせられない親が、塾に行きたがる子供に「（塾の帰りで）夜遅くに外を歩いていると口裂け女が出る」と言って諭した話が広まったとする２つが主な説です。</p>

<p>また中京地域周辺では明治時代中期に滋賀県信楽に実在した<strong>「おつや」</strong>という女性が、山ひとつ隔てた水口という町へ恋人に会いに行くために、物騒な山道を口裂け女の格好をして通ったという話が伝えられており、これが口裂け女のモデルになったとする説もあります。</p>

<p>このように中京地域（特に岐阜県）で発祥したという説は多く、この地域を発祥とする説を裏付けているかと思われますが、全く別の説も当然ながらあります。その代表格が<strong>「流言実験説」</strong>です。</p>

<p>これは、とある広告代理店（自衛隊と在日米軍・CIAが協力してという説も）が<strong>口コミ情報の速度を計る実験</strong>を行なったというもので、青森駅前で偽の情報を流し（この場合口裂け女の目撃情報）それが鹿児島まで伝わる時間を計測したというものです。</p>

<p>ただ、この説では青森県での目撃情報が少なすぎる点が説明できず、有力な説だとは言いがたいです。</p>

<p>話は戻りますが、中京地域周辺発祥説に関連したことでは、もう一つ奇妙な話があります。１９６８年８月１８日に、岐阜県加茂郡白川町で集中豪雨に伴う土砂崩れに巻き込まれ、バス２台が飛騨川に転落し、乗客１０４名が亡くなるという<strong>飛騨川バス転落事故</strong>が発生したのですが、後に遺体捜索で見つかった女性の頭骨から顔を復元したところ、口が耳まで裂けていて関係者を驚かせたというのです。</p>

<p>これとよく似た話で、交通事故で頭部を著しく損傷した身元不明の女性遺体が検死にまわされ、頭骨から顔を復元したところ口が裂けていた。事故の目撃者の話では、女性は子供を追い回して車道に飛び出したらしい。というものがあります。この話は元検死官だった人物が証言したとされています。</p>

<p>しかしこれら「頭骨から顔を復元したら口が裂けていた」という話は疑わしい点があります。</p>

<p>まず「口が裂けている」という事が生物学的にどういう事なのかというと、「頬」が無いという状態です。頬は哺乳類にとってとても重要で、母親からの母乳をこぼさず吸えるように備わっているのだそうです。口が裂けていると思われがちな狐や犬・猫のような肉食動物にもちゃんと頬は存在していて、口が裂けてるように大きいのは骨格上顎が大きいからだそうです。</p>

<p>つまり口裂け女のように、顎の輪郭は通常の人間と同じで口が裂けている＝頬だけ無いという事を、骨格から推定するのは非常に困難だと思われます（現在骨格しか存在していない草食恐竜でも頬を有していた説がある）。</p>

<p>これらの話は１９７９年のピークかそれ以降に後付けされた可能性が高く、ある意味これらの話も<strong>都市伝説化</strong>している感があります。やはり前述の岐阜県を中心とした中京地域が発祥としている説が濃厚かと思われます。</p>

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<p>さて、岐阜日日新聞の記事から数ヵ月後の同年３月になると、週刊朝日で口裂け女が取り上げられ、口裂け女の噂は一気に全国へと噂が広まっていきました。各地であまりに目撃情報が多かったため、生徒を<strong>集団下校</strong>させる学校があったり、<strong>パトカーが出動</strong>したりする騒ぎが相次ぎ、同年６月・７月頃には口裂け女の噂はピークを迎えました。６月には兵庫県姫路市で口裂け女に扮した女が、銃刀法違反で<strong>逮捕</strong>されるという事件まであったそうです。</p>

<p>しかし、口裂け女の噂は同年８月になると急激に息を潜めました。当時はインターネットなど無い時代。子供たちの情報交換は主に学校であったため、<strong>夏休みに入り情報伝達が遮断</strong>されたからといわれています。</p>

<p>その後は８０年代初頭までの数年間、各地で小規模ながら噂されていたようですが、徐々に噂されることは少なくなっていったと思われます。</p>

<p>その後、再び多く噂されるようになったのは２０００年～２００１年頃ですが、この頃放送されていたフジテレビのアニメ「学校の怪談」で、放送されるはずだった口裂け女を題材とした「あたし、キレイ?」が、口唇口蓋裂症の障害者団体からの抗議により総集編に差し替えられたという事があったそうです。</p>

<p>そして２００４年には、口裂け女は海を渡った韓国で<strong>「赤いマスクの女」</strong>として噂されました。内容は、ポマードがコロンになっている相違点はありますが、整形に失敗して口が裂けたというパターンの話と酷似しています。</p>

<p>これほどまで噂が根強い背景は、やはり７９年の噂の規模が相当なものだったからと思われます。新たなメディアという巨大な情報源による「口裂け女」という基本概念の<strong>瞬間的な分散</strong>、そして学校や塾など閉鎖的なコミュニティ内で、人から人へという従来の伝承方法を経て、分散された情報が成長していくという、都市伝説ならではの要素が大きく作用した結果ではないでしょうか。これは「口裂け女」という<strong>話の根本は維持</strong>しつつ、様々な多様性を持つに至った理由ともいえるかと思います。</p>

<p>まぎれもなく日本の都市伝説を代表する話なのではないでしょうか。</p>]]>
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